古いPCのデータをサルベージしていたら、書きかけの小説がいくつか見つけてしまいました。こんな風に、小説を書いていて実は最後まで書き上げられませんでした、なんてことありませんか?
この記事では、そんな悩みを解決するために、小説を最後まで書くための方法を考えます。自分への説法に近いけど。
その方法とは、ズバリスケジュールを組むこと。もっと言えば締切を作ること。締切に追われる作家の先生たちのように、自分から締切を設定してみると、最後まで書くモチベーションに繋がります。
いつまでに書くか決める
「締切に追われるなんて嫌だ! 俺は自由に小説を書く!」なんて意気込んでいた時代が私にもありました。
小説は自由であるべき、というのは今でもそう思っていますが、それで書き上げられるかはまた別のお話なんです。
締切を設けるメリット
多くの場合、締切がない作業は後に回してしまいがちで、気付けば数ヶ月放ったらかしでした……なんてことも。数ヶ月放ったらかすと、いくらプロットがあると言ってもなかなか続きを書くのは難しいですよね。
やはり人間には締切が必要なんだと痛感しました。お仕事でも締切に追われているのに、その上趣味の小説まで……というのは若干抵抗があるかもしれません。
ですが、仕事で締切に追われた時の、あのパフォーマンスを思い出してみてください。あの爆発的なエネルギーを小説に向けたら……。
きっとあなたの小説フォルダには何作もの偉大な作品が並ぶことでしょう。
書く量の目安も
締切を設けるにあたって、考えなければならないのが「どれくらい書くか」ということ。短編なのか、長編なのか、自分が書こうとしている小説の規模を最初に考える必要があります。
その量と自分の執筆スピードを照らし合わせて締切を見積もると、いい感じの締切になってきます。
うん、仕事でWBS作ってるみたいな感覚だこれ。
仕事で使って便利な考え方はガンガン導入していくスタイルでいきましょう。使えるものはなんでも使う、風来のシレン的思考。
実は、締切だけ決めてその間に書けるだけ書く、というのもやってみたことがあります。しかし、「締切まで時間あるし、もう少し厚みを付けようかな」なんて欲を出した結果小説が破綻した、なんて苦い経験が……。
なので個人的にはどれくらい書くか、最初に決めることをオススメしたいです。
締切があると時間を見つけやすくなる
いついつまでに書き上げる、なんて決めておくと、日常の中で執筆に使えそうな時間を見つけやすくなります。
カラーバス効果と同じように、小説を書けそうな時間に目が行きやすくなるんです。特に電車通勤している人は、通勤時間は格好の作業タイムです。
この記事でもちょっと触れましたが、どこでも書ける環境を整えておくと作業がしやすくなりますね。
隙間時間だけでなく、ぼーっとテレビを見ている時間でも、「あ、今書き進めたらあとで楽だな」なんて感じで執筆に意識が向くようになります。
締切は宣言するのが望ましい
締切を決めた方がいいのは分かった。でも自分の中で決めたら伸ばしちゃいそう。
正直なところ、趣味なんだから多少伸ばしてもいい、というのが私の考え。プレッシャーが大きくなって本業に差し支えるのが一番あかんパターンですからね。
でも締切パワーを十分に発揮するためには、できるなら動かさずにやり遂げたいところ。
自分が締切を動かさないようにするには……と考えた時に効果があるのは、SNSなどで締切を宣言すること。これが効くんです。
一回人に宣言しちゃったら、後から変えるのって恥ずかしいですよね。「うぷぷ。ドヤ顔で締切を宣言してたのに、あの人伸ばしたんだ」なんて笑われるんですよ? ああ、恥ずかしい!
「絶対にそんなこと言いたくない!」なんていう気持ちに火がついて、自然と小説を書き進められるようになります。
TwitterとかFacebookをやっていなかったり、リアルな友達には小説を書いていることを言っていない、なんて時にはやはり自分との約束になっちゃうかな。
締切を設けるために、いっそブログを作っちゃうなんて手もありだと思います。はてなブログなら無料で作れますし。長くやるなら自分でサーバーを借りるのもいいです。
ブログなら書いた小説をそのまま発表できるのもいいところ。
締切を楽しむ
仕事でもそうですが、締切を守って作業を終えられると気持ちいいですよね。夏休みの宿題であれば、日記以外を7月中に終わらせるくらいの感覚でしょうか。
特にITのプロジェクトなんかだと、納期と言う名の締切よりだいぶ早く終わったぜ!! なんてのは奇跡に近い、それこそ僥倖なので気持ち良さもひとしおです。
まぁITのプロジェクトはお客さんの要望により、ゴール自体が途中でかわったりするのに納期はそのまま、なんてことが稀によくあるので、だいたいギリギリまで地獄を見る羽目になるんですけどね(白目)
これに比べたら、自分でゴールを決められる小説はなんと優しいことか。おっと、仕事を思い出して話が脱線しました。
締切を守るのは当たり前のようでいて、できるととても嬉しい行為。この感覚を楽しむようにすると、自然と締切を守って書き上げようと思えます。
まとめ
小説を最後まで書くためには締切を設けることが大事。さらにはその締切を人に宣言してしまうことで、高いレベルの頭の回転を得ることができます。
締切を決めるためには、どれくらい書くかを考えておくのも大事なので、事前に構想をまとめておくことにも繋がります。
構想やお話の骨格を作る点についてはこちらをご参照ください。