小説、書いてますか?
忙しいあなたにとって、小説を書く時間を確保するのは難しいことかもしれません。
できれば毎日書くのが望ましいですが、それが叶わないこともあると思います。
そして「今日も書かなかった……」と自己嫌悪。
おそらくこれは、すごく簡単な発想の転換で解決できます。
1日に書くのは1行でいい
自分にこう言い聞かせると、気持ちが楽になるかもしれません。
「いやいや、1日1行だったら全然完成しないよ」
という言葉はごもっとも。
もちろん、1行だけしか書いちゃいけない訳じゃないんです。
とりあえず1行だけ書くことを目標にしちゃいましょう。
多分1行書いたら、するすると、もう1行書けちゃいます。
スムーズに書けるところまで書いたら、もう今日はおしまい!! みたいな感じで良いと思います。
がっつり書こうとするときついんです
でも、毎日書くと言っても、目標を高くしすぎるのは禁物。
「毎日1時間がっつり書くんじゃ!!」なんて決めても、忙しい社会人ですもの、終電帰りの日だって出てきます。
いやもう、私も忙しい時期は終電で帰って始発で出てくるとかありましたから、ただでさえ睡眠時間が足りない中で1時間も確保することなどできません。
ん? 終電帰りなんて都市伝説だって?
あなたは素晴らしい職場にお勤めのようだ。
ぜひその場所を大事にしてください。
そこにいながらでも小説を書くこともできますし。
……って、話が逸れました。
毎日がっつり時間を取ろうとすると、社会人にとってはなかなか辛いもの。
確保できなかった日が続くと、だんだんと小説を書くために腰を上げるのが億劫になってしまいます。
「一度逃げると逃げ癖が付く」とはよく言ったもので、「今日できなかった……明日倍やれば良いか」なんて思っていると、負債がどんどん大きくなっていくのです。
そして次に書くときの心の負担が大きくなり、最終的に「他の人に迷惑かける訳じゃないから良いか」なんて筆を置いてしまうケースも。
いっそエディタを開くだけでも
パソコンを使って小説を書いているなら、いつも使っているエディタを開くだけでも良いと思います。
エディタが開かれて、文字が入力できる状態になっていれば、「1行くらいメモのつもりで書いておくか」なんてちょっと進むかもしれないし。
私の場合は、スリープする前にいつも使っているエディタを最前面に持ってきて、仕事後にスリープから復帰した時に目に付くようにしていました。
ハードルを下げた方が早く走れる
結局のところ、「作業の開始」の状態まで持っていけば、自然とちょっとずつ書けるようになっちゃうんですよね。
「作業の開始」までのハードルが高いと、それを乗り越えるのにも一苦労だし、気が重くなります。
大きなハードルを飛び越えた方が得点は高いのかもしれませんが、小さなハードルをいくつも越えていく方が早く、そしていっぱい走れます。
いっぱい走ればその分筋肉も付きますし、筋肉がつけば、もっと長い間走ることもできます。
だんだんと陸上の話になってきましたが、小説も同じで書いた分だけ成長していきます。
だったら、がっつり書くことに重点を置くよりも、ちょっとずつでも書いていける方が結果として多く書けるかもしれません。
私の場合、たくさん書いた次の日は反動で書かないことも、しばしばありました。
それより継続的に一定量を書いた方がトータルで文量が多いこともあります。
結論、毎日ちょっとずつが楽で続けやすい
毎日1行生活。
その日書き始めるまでは、これくらいの気持ちでいた方がやりやすいと思います。
がっつり時間が取れる人なら、時間の許す限り書くぜ!! みたいなスタイルで良いと思いますが、社会人になるとなかなかそうもいきません。
(大学生の頃ってすごく時間があったなぁ……としみじみ思い返しちゃいます)
なので、時間の無い中で、どうやって継続するかを考えることが大事になります。
1日1行だって、1年書けば365行。
1行20文字なら、365 * 20 = 7300文字。
2, 3年あれば短編小説くらい書けちゃいます。
もちろん、筆が乗れば何行でも書けるでしょうから、半年も続ければ短編1本くらい書き上がるくらいのペースになるかな。
おぉ、何もしないより、はるかに素晴らしい戦果です。
ちょっとずつ、ちょっとずつで良いのです(自分に言い聞かせながら)。