趣味で小説を書くと磨かれる3つの力! アウトプットが命

アウトプット 磨かれし3つの力

趣味は小説を書くことです。

と言う必要まではないですが、継続的に楽しみながら小説を書いていけるのが理想です。

楽しみながら、実はアウトプットする力も強化できるなんて、すごくない? いや、すごい(反語)

あなたが小説を書くべき5つの理由【書くのは恥だが役に立つ】
これから小説を書こうかな、どうしようかな、と迷っているあなたに、小説を書いた方がいい5つの理由を紹介しています。 これらのメリットは小説のみならず、仕事でなんらかの文章を書く時にも活かせるものなので、ぜひ一歩踏み出してみてください。

小説を書くメリットとして上の記事で少し触れたのですが、今回はもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。

小説を書くことで磨かれる3つの力を中心に、アウトプットを行う際に人が通るフェーズやそれぞれの力を磨くメリットをお伝えしています。

これは小説を書くためだけに使える力ではなく、他の活動にも——そう、仕事でも!——活かせる力です。今回の記事を読んだあなたは、きっと小説を書きたくなってくることでしょう。

小説を書くのはアウトプット

アウトプットとさらっと言っていましたが、アウトプットは「〜を産出する」とか「〜を出力する」という意味の言葉。名詞として「産出(量)」とか「出力」という意味でも使われます。

コンピュータ用語的には、マウスやキーボードなどを使った入力がインプットで、画面への表示やプリンターでの出力がアウトプット。多分小説を書こうとしているあなたの目の前にはパソコンがあると思うので、コンピュータを例に挙げてみました。

この言葉がお仕事の現場で使われるようになると、インプットは成果物を作るための勉強や情報収集、アウトプットは成果物そのもの、または成果物を出力する行為を指します。

この考えは小説を書くときにも使えて、インプットは成果物、つまり小説を書くための情報収拾で、アウトプットは書かれた小説そのものですね。

小説を書き続けるのは、アウトプットを繰り返すということです。何度も繰り返すなら、その力が強化されていくのは自然の摂理です。

アウトプットのためのインプット

行動の順番としてはインプットがあってからアウトプット、となるのですが、実はアウトプットを行うためにインプットがあるのです。

アウトプットを行うためには、それを達成するための材料が必要になります。それを集めるのがインプットです。

例えば、推理小説を書きたいと思ったら、警察の捜査の仕方などを取材しないといけないかもしれません。自分の中に無いもの、考えつかないものは書けませんから。

この取材がインプットです。よく小説家の先生たちは綿密な取材を行って小説を書いていると聞きますが、小説を書くという目的のためにインプットを行っているのです。

これまでの人生がインプット

小説家の先生たちがインプットとなる取材を行っていると聞くと「小説を書くためには取材しないといけないの……?」という不安が芽生えるかも。

でもあなたには既に小説を書くためのインプットがあるはずです。

それはあなたのこれまでの人生経験

最初から取材が必要な小説を書く必要はなく、今、あなたが書ける小説をアウトプットしてみましょう。

小説を書くためにこういう経験がないとだめ! なんていう決まりはないので、まずは今アウトプットすることが大事。

アウトプットを行った後、自然と「あ、もうちょっとこういうことを知ってた方がいいかも」なんて想いが芽生えてきて、次のアウトプットのために必要な情報が見えてきます。

そう、アウトプットが次のレベルのインプットを生み出すのです。

処理のフェーズ

ここまでインプットとアウトプットについて述べましたが、実はインプットとアウトプットの間にもうひとつ、フェーズがあるんです。

それは処理のフェーズ。

インプットした知識をそのままアウトプットするなんてことはなく、どうやって小説の形にするか、という処理を経てから文章にするのです。

最初に挙げたコンピュータの例を思い出してみてください。あれと同じで、人間がキーボードで「A」を打ったら、CPUが「『A』が入力されたよー。今日本語入力モードだから、画面には『あ』って表示しようっと」と情報を処理した結果、アウトプットとして画面に「」が表示されます。

入力された情報をそのまま出力するのではなく、処理する過程が入っていますよね。もしコンピュータが理解したままのものを表示する作りになっていたら、「A」のキーを押したときには「0x41」が表示されます。なんのこっちゃですが、コンピュータはこれが「A」だと認識しているのです。

人間の脳もCPUと似たようなもので、小説をアウトプットするときには頭の中で情報処理をしています。冒頭に挙げた記事では、これをまとめる力と表現しました。

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アウトプットした結果である小説は、誰かに読んでもらうことが多いと思います。そこには受け手がいるため、受け手に伝わる形で書かないといけません。

そのときに行う、受け手に伝わるように情報を処理して文章にする、というのがまとめる力です。小説を書き続ければ、この力が磨かれていきます。

磨かれる力

冒頭では小説を書くことでアウトプットする力が磨かれる、とお伝えしましたが、その詳細を見ていくと以下の力が磨かれています。

  • 目的のために必要な情報を収集するインプット力
  • インプットした情報を適切に処理し、まとめる情報処理能力
  • 考えたものを形にするアウトプット力

小説を書くということは、インプット→情報処理→アウトプットの各フェーズに対応する力が伸びていくということです。

そして注目すべきは、これらの力を小説以外にも使えるということ。絶えずアウトプットを求められるお仕事の現場でも、この3つの力を使うことができます。

まとめ

小説を趣味として楽しんで書いていくことで、アウトプットに関する3つの力が磨かれていきます。

これらの磨いた力は、小説を書くことだけに使えるものではありません。

もちろん小説以外にも活かすことができるので、お仕事をする上でも役に立ちます。