あなたの頭の中にある物語を文章として表現したのが小説です。
小説を書くにあたっては、やはり道具が必要になります。
パソコンでもいいし、いっそ紙とペンがあるだけでも小説は書けます。
それでもみんなが道具にこだわる理由って何でしょう?
道具の前にあるのは
このエントリでも書いたのですが、小説の道具を考える前に、まず自分の中で物語を作ってみることが大事だと思っています。
それを記録する手段としての道具がある訳で、この主従は取り違えるべきではないのです。
物語が思い浮かんできて、それを文字として記録する際に、その作業をいかに効率よく行うか、となった時に初めて道具にこだわる理由が出てきます。
物語をシームレスに記録する
小説を書くための究極の道具は、自分の頭の中にある物語や文章を、思い浮かんだそのまま文字に起こしてくれるものです。
脳波を読み取って文章にする、みたいな技術が出てくれば、小説を書くハードルも低くなりそうですよね。
手を動かしている間に、書こうとしたことを忘れてしまう、なんてことがないのですから。
そんな道具があるの?
という疑問は尤もで、2017年の技術だと、残念ながらまだできていないんですよね。
じゃあどうするかと言えば、パソコンを使って文字入力をしたり、ノートや原稿用紙にペンで書いたり。
その辺りが現実的なところです。
これらの道具を使った時に、いかにロスを無くすかが大事。
頭の中の物語を、手を止めることなく書き続けられる道具。
それをみんな求めているはず。
パソコンならハードウェアもソフトウェアも
ノートパソコンを使っている人だと、真っ先に目が向くのはキーボードだと思います。
というか私が真っ先に気にしたのがキーボードでした。
大学入学時に生協で買わされた……もとい、買ったノートパソコンはキーボードがあまり良くなくて、文字入力の時に手間取った記憶があります。
ペチペチと文字を打ち込む感じが合わず……。
最初の数作品こそ、メモ帳とノートパソコンのキーボードで書きましたが、その後は、バイト代をつぎ込んでキーボードを買ってしまいました。
東プレのリアルフォースです。まだ現役で使ってます。
心地よくキーが沈み込むので、タッチしているだけで気持ちよく文章が書けます。
ちなみにパームレストも買ったので、手首が疲れなくていい感じです。
ここまでくると、ノートパソコンを使う意味すら薄いですが、そこは理系学生なので、実験に使うためにパソコンの持ち歩きが必要だったんです。
ソフトウェアの方は、サクラエディタを延々と使い続けています。
機能を拡張しやすいので結構便利なんですよね。
道具にこだわるのではなく、まず物語ありき。
そう言っていた人間が一番道具にこだわっているこの矛盾よ。
でもちゃんと理由があるので、もう少しだけお付き合いください。
後から自然とこだわるようになる
最初から道具にこだわるのは、ドラクエ開始直後に、はがねのつるぎを買おうとするようなものです。
「はがねのつるぎがないからスライム倒せません!!」なんて言っている勇者がいたら、街の人は困っちゃいますよね。
まずはスライム1匹でも倒しなさいよ、という状態。
いい道具がないから小説書けません、と思って止まってしまう人は、まず小説を書き始めるところからやってみよう!
書いていくうちに、自然と道具に対する要望が出てくるので、それに合わせて道具を変えていくのがいいと思います。
小説を何度か書いている人たちが道具にこだわり始めるのは、自分の中にある物語をストレスやロスなく文字にしたいからです。
彼らはひのきのぼうを握りしめ、スライムから地道に倒し始めました。
それによってレベルが上がっているからこそ、強さに合わせた道具が必要になってくるんです。
みんなが道具にこだわる理由は結局……
頭の中にある物語をストレスなく、ロスなく文章にしたいから。
文字にする効率が上がれば、あなたの小説が産声をあげる日も近くなります。
まず物語ありき、というのは変わらずですが、それに肉体を与える過程で道具が大事になってきます。