親指シフト奮闘記〜僕がローマ字入力を捨てた理由〜

親指シフト奮闘記〜僕がローマ字入力を捨てた理由〜

映画のようなタイトルで攻めてみるシリーズ第1段。

自分のブログで親指シフトを紹介しておきながら、自分でやらないのも嫌なので、これを機に挑戦してみることにしました。

ローマ字入力にはそれなりに慣れたつもりですが、そのスピードの向こう側を目指すべく、親指シフトを練習していきます。

一度導入を試みたとはいえ、その時は挫折してしまいました。

しかし今回はブログで宣言したため、自分を追い込んで練習することができそうです。

このエントリでは、親指シフト初心者である私がどれだけタイピングできるようになったのか、目安を残していきます。

親指シフトとは一体……?

多くの人がローマ字入力を使っていることと思いますが、ローマ字入力だとひらがな1文字の入力に、2, 3回のキータッチが必要になります。

しかし、親指シフトによる入力であれば、1回のキータッチで1文字の入力が可能になります。

正確には同時押しがあるため、同時押しを2回とカウントすれば、最大で2回の入力で1文字、といったところでしょうか。

同時であることから、単純計算で半分の時間で文字入力ができるため、入力時間がかなり短縮されます。

小説を書く上で入力時間がボトルネックになっているので、同じ時間でより多く小説を書き進めることができますね。

この辺りの話は以下の記事で触れているので、ご参考までに。

自分の手だって小説を書く道具だから鍛えてみませんか?
パソコンで小説を書く時間のほとんどはタイピングに費やしていると言っても過言ではありません。そのため、タイピングのスピードを上げることが小説の完成スピードを大きく高めます。

親指シフトを使うために

親指シフト用のキーボードもあるにはありますが、ちょっといいお値段なので、気軽に試すにはハードルが高め。

ここは使い慣れたパソコンのキーボードレイアウトを親指シフト(NICOLA)配列にするソフトウェアを使いましょう。

Macでは「Karabiner-elements」と「Lacaille」を使うと親指シフトの環境を作れます。

導入方法はこちらをご覧ください。

Macで親指シフトを導入するために必要なことはこれ!
文字入力の負担が減り、入力スピードも上昇すると噂の親指シフトをMacで導入してみようと思い立ったので、その設定方法を記載しています。NICOLA配列のキーボード表も作ってみました。3ヶ月ほど親指シフトを試してみましたが、入力回数が少なくて済むので負担が減りました。長文を書く方には特におすすめです。

なお、Windowsを使用している場合は、「やまぶきR」あたりを使うと親指シフト環境を構築可能です。

練習方法について

最初は「NICOLA派宣言」を読んで、その通りに練習しました。

まずはキーボードの配列を眺めることから。

「NICOLA派宣言」にもあるように、闇雲に練習する前にNICOLA配列の特徴を覚えました。

こうしたコツが書かれているので、同ページの「タイピングマスターのための3か条」は必見です。

私が親指シフトを導入したのが連休だったので、「タイピングマスターのための3か条」を読んだあとは、時間をかけてとにかく入力。

ホームポジションの練習メニューや右手打鍵、左手打鍵の練習メニューがあるので、それをこなしました。

一通り入力するのに3時間くらいはかかるので、初日はある程度時間が掛かるものと思っているのが吉。

ブログの文字入力も親指シフトで

自分でもよく決断したと思いますが、今までローマ字入力で書いていたこのブログも親指シフトで入力するようにしました。

会社支給のパソコンを使っていると親指シフトの配列にするのは難しいですが、私は自分所有のPCで仕事をしているので、ブログ以外でも日本語入力の場面では親指シフト入力に切り替えました。

というのも、「NICOLA派宣言」の「タイピングマスターのための3か条」に【異なる方式を途中で混在させないこと】という教えがあるためです。

親指シフトで入力し始めると、「ろ、ローマ字入力なら早いのに……!!」という誘惑があるんですよね。

1週間ほど練習している今でも、油断すると同じことを思ってしまったり。

ですが心を鬼にして、「NICOLA派宣言」に従って親指シフトの回路を作り上げようと思います。

練習成果の確認も大事

自分がどれだけ上達したか知るのも、続けるモチベーションに繋がります。

初日から「e-typing」で測定していたので、成長している様子が感じられて嬉しくなります。

e-typingではランクも表示されるので、最初は1日1ランク上昇を目安に進めました。

最初の1週間ほどはこんな感じ。

下手すぎて恥ずかしいですが、練習していくとこんな感じ、というイメージを持ってもらえたら嬉しいです。

1日目

1日目のスコア

初日はこんなもんです。うん。

2日目

2日目のスコア

いやぁスコアが1日目の倍になりました。大成長です。

3日目

3日目のスコア

おや? ちょっと慣れてきたかな。

「NICOLA派宣言」のサンプル文章をもう2周したのも成長した要素だと思います。

4日目

4日目のスコア

スコアが100を超えました。

この辺りから、キー配置が頭の中にイメージできるようになりました。

5日目

5日目のスコア

2, 3文字くらいなら一呼吸で打てるようになってきました。

6日目

6日目のスコア

ミスタイプが気持ち減ってきています。

7日目

7日目のスコア

スコアが150を突破。

1週間もすると大分慣れてきた感じがあります。

8日目

8日目のスコア

Bランクが見えてきました。

同時打鍵が続かない場所なら、4, 5文字は続けて入力できることも。

日本語の入力を全部親指シフトに切り替えたため、日本語入力系の作業が全部練習時間になっているのもありがたいです。

14日目

14日目のスコア

スコア200超え。

だんだんと入力に慣れてきました。

この週のお題だったおやつの名前は若干難しく感じました。

21日目

21日目のスコア

3週間の練習でここまで行ければ悪くないはず。

見栄を張ってベストスコアを載せていますが、アベレージはA-とかAくらいです。

1ミスで大分得点が下がるので、多少ゆっくりでもフルコンを目指した方が良さそうです。

可能ならローマ字入力を捨てた方がいい

仕事によっては、キーボードのレイアウトを変えるのがルール的にアウトな場合もあります。

というかフリーソフトのインストール申請とか通らないことも多いですもんね。

なので、会社では仕方なくローマ字入力だけど、プライベートでの日本語入力は親指シフトでいく!!

くらいの気持ちでいると上達が早くなりそうです。

練習開始は休日か休日前がおすすめ。

最初の3日は親指シフトの練習だけやる!! くらいのつもりでいると、あとで楽になります。

親指シフト練習あるある

親指シフトを練習していて思ったことを箇条書きで。

  • 気付くとローマ字入力の動きをしている
  • 慣れない動きのせいか、タイピング中に指がプルプルする
  • 同時打鍵がなかなか認識されない
  • 右下の「め」「ぬ」「ね」「む」あたりに自信が持てない
  • 連続でタイピングしているとキーの位置が怪しくなる
  • 一晩寝て起きると思いの外速く指が動く
  • でも昨日スラスラ打ててた場所で突っかかる

など。みんなこんな感じで練習しているのかしら。

1週間続けると、なんだかできそうな気がする

1週間の時点では、お世辞にも速くなったとはいえませんが、このまま続けていけば速くなる気がします。

おそらくキーの配置を覚えるのが最大の壁なので、そこさえ越えれば自然と練習したくなります。

なので、今後小説をはじめとした文章を多く書くことが見込まれるなら、将来の投資として挑戦して見るのをおすすめしたいです。